大島紬とは

織口文字 草木泥染証紙 泥染証紙
大島紬の織口には、一反ごとに産地表示のため、金茶色の地球印と朱色で『本場奄美大島』の文字が織り込まれています。 テーチ木以外の草木泥染に張られています。 泥染検査合格品に張られています。

本場奄美大島紬商品履歴 システム 本場奄美大島紬履歴システムとは、反物に貼られたシールに記された12ケタのシリアル番号を紬組合の webサイトに入力すると、その反物の製造履歴(トレーサビリティ)が観覧できるというシステムです。 履歴システムの内容 本場奄美大島紬履歴システムとは、反物に貼られたシールに記された12ケタのシリアル番号を紬組合のwebサイトに入力すると、その反物の製造履歴(トレーサビリティ)が観覧できるというシステムです。  大島紬1点1点にシリアル番号を付し、それをネット上で展開する事により生産者の顔が見える産地としての周知を図る、具体的に奄美群島で生産された紬1反1反に履歴(柄の画像、従事者の写真等のデータ)を作成し、データとして入力する。この履歴とシリアル番号を連動させ、ネット上(紬組合ホームページ)で展開する事により奄美大島紬のPR及び奄美大島紬に対する安心感・信頼感を浸透させる事が期待できる。
反物に貼付されているシールに12ケタのシリアルナンバーが印刷されておりますので、紬組合のホームページhttp://www.oshimatsumugi.or.jp/へアクセスしシリアルナンバーを入力していただきますと、反物の製造者、製造工程者がご覧になれます。
平成17年4月1日以降の弊社製品にはすべて製造履歴シールが添付されております。

■本場奄美大島紬ができるまで! 本場奄美大島紬は、下図のように、気の遠くなるような数々の工程を経て、出来上がるまで半年から一年以上かかります。

 
整経 のり張り 絣締加工(締機)
男物の反物の仕上がり寸法が24m40cm均一となるように、あらかじめ糸の長さを一定に揃えておきます。 締機で絣をくくるためには、必要な本数をそろえて糊でかためておかねばなりません。絣は経糸も緯糸も反数によっては、糸の本数をそろえイギス・フノリなどをつけ、日光で十分乾燥させます。 大島紬の特徴は、精巧な絣の美にありますが、その秘密は、この締機技術にあるといってよいでしょう。他の産地が糸くくりや板締を用いているのに対し、奄美では、この締機を用いています。
イギス・フノリ
奄美大島の海藻であるイギス・フノリを糊加工処理として糊張りに用いる。
海藻糊を使用すると製品にしたときに、

1.虫がつきにくい 2.ツヤが出て風合いがよい 3.加工処理がしやすい 4.伸縮がよい
などの利点があります。
 
テーチ木染め 泥染め
泥染めの前にテーチ木染が必要です。まずテーチ木(車輪梅)の幹と根を小さく割り、大きなかまで約14時間煎じ、その汁で数十回も繰り返して染めていくとテーチ木のタンニン酸によって糸は次第に赤褐色に変わっていきます。 テーチ木の樹液で20回染め、泥田で一回染を一工程とし、これを3〜4回繰り返すことにより、テーチ木のタンニン酸と泥の鉄分が化合して糸は柔らかくこなされ、決して科学染料では合成し得ない独特の渋い黒の色調に染め上がります。
泥染めの不思議
しっとり、つややかな黒に染め上がるこの泥染めは、きものを
1.しわになりにくくする 2.あたたかい風合にする 3.汚れから守る 4.静電気発生をおさえる
などのすばらしい利点をつけます。